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 2004年2月20日(金曜日)


春爛漫を思わせる暖かい日差しに包まれたとても2月とは思えないような一日。
俺が勤める会社の「喫煙所」は、正午を過ぎると全面採光の窓越しに差し込む陽光が暖かくて気持ちいい。

俺は昼食を終えて、その喫煙所でのんびりとタバコをふかしていたところ‥‥

上司二人が何やら話ながら喫煙所へやって来た。
ちなみにこの上司、二人とも頭髪が危機的状況で‥‥というかそのうちの一人は壊滅的状態なのだが、その二人はともに「暑い暑い」と言い合っていた。

で、何が暑いのか気になった俺は二人の上司に訊いてみたところ‥‥

「こげん日が照りよったら、頭が暑かろうが」
と、予想していたようなしていなかったような、とても微妙でリアクションが取りにくい返事が返ってきた。

もちろん俺は上司二人を相手に「そうですよねその頭じゃ」などと笑って言えるはずもないではないか。

それで俺はキョトンとした表情で「意味が解りません」を装ってみたのだが。
もちろんそれで話が終わるはずもなく‥‥

そんな俺のリアクションを面白がったのか、二人の上司はこれをきっかけに全開で「ハゲトーク」を始めやがった。

まずは「髪の毛の大切さ」の話。

髪の毛があった頃は全然そんなことはなかったのだけれど、今は直射日光を浴びると頭がジリジリとして非常に熱いらしい。
二人はその話をしながら「やっぱり髪の毛って凄いよ」を連発していた。

次に「通勤電車」での話。

二人の上司のうち一人は約1時間かけて郊外から電車で通勤しているのだが、毎日乗る時刻の電車の同じ車両に自分と同じような「頭」の人がいるらしい。
その人を意識しないように努めているのだが、何故か非常に気になってしまい‥‥
その人の隣の席が空いていても、そこだけには絶対座りたくないそうだ。

これを聞いていたもう一人の上司はこうツッ込みを入れていた。
「あんた、それだったら『ハゲの指定席』になろうもん!」

この時俺は‥‥
笑いをこらえるのに必死だった。

続いて「髪型」の話。

絶好調の二人のトーク、今度は髪型の話になり‥‥
「バーコード頭はみっともない」とか「でも、薄くなり始めた当初は必死の抵抗を試みた」といったファッションセンス溢れる会話をひとしきりした後、一人の上司は寂しげにこう言った。

俺も残った髪の毛を伸ばして何とかならんかなぁと抵抗していたけれど、ある日うちの嫁さんが‥‥
「みっともないことしないで潔く諦めなさい」と言って、持ってきたハサミで俺の髪を切りやがった。
それからですよ、俺が開き直ってこの髪型にしたのは。

この時点で、この話を聞いていた俺は笑いをこらえきれなくなりかけて、小刻みにプルプルと振るえ始めていた。

その後二人の会話は髪型の話から発展して「散髪代が勿体ない」という話になり‥‥

自分達くらいの髪の量だったら「散髪代も半額でいいのではないか」といいながら、二人で「散髪に行くのが勿体ない」を連呼していた。

ダメだ。
このままでは笑いをこらえきれなくなって爆笑してしまう‥‥

この時点で俺はもう白旗を揚げ、突然腹が痛くなったフリをしてすんでの所でその場をエスケープしたのだが。

俺が職場へ戻った後、喫煙へ向かった後輩も同じように笑いをこらえくれなくなって早々と逃げてきたところを見れば‥‥

どうやらこの二人、昼休み中ずっと「ハゲトーク」を繰り広げていたようである。

そこで俺としては‥‥
この二人の上司にこう言いたい。

あのぉ、ですね。
そう言った「飛び道具」で笑いを取るのは‥‥反則じゃないでしょうか?

この会話を聞いてしまったせいで、俺が今日までに脳に蓄積した「DTP エキスパート」に関する知識は‥‥
全部初期化されてしまったようです。



 2004年2月19日(木曜日)


開始二日目にして‥‥
俺の脳が悲鳴を上げ始めた。

今日も「DTP エキスパート」の試験勉強。

これをやっているとどうも‥‥
後頭部の頭皮の下あたりがムズムズをしてくる。
それでも勉強を続けていると、ついには頭痛が。

やっぱり俺には「地道な学習」は向いていないようである。

とは言っても、一度受験を決意したからには後に引くわけにもいかない。
ここで後に引いてしまうと「意気地なし」の烙印を押されてしまうので‥‥

「意気地なし」呼ばわりされることは、男としてはとても不名誉な事であるため絶対に避けたいものである。
だから俺は「絶対合格を」というよりも寧ろ「満点での合格」を目指して地獄のスケジュールに取り組んでいくのである。

たとえ特別講習を受けないで受験した人の一発合格の確立が「10% 以下」という狭き門であっても‥‥
俺にとっては合格しなければ意味がないのである。

そしてもし本当に俺がこの試験に合格した時には‥‥

俺が勤める会社のバカ社長の目の前で「認定証」を破り捨て、続いて「認定資格の辞退」つまりこれはプロレスでいうところの「タイトル返上」を申し入れて‥‥
潔く会社を辞めてやろうと思っているのだが。

つまりこれは俺がこのクソ会社を辞めるための「究極の作戦」なのだ。

見てろよコノヤロー。



 2004年2月18日(水曜日)


最近の俺の悩みの種の最右翼である「 DTP エキスパート認定取得」について‥‥

先週までは本当に「試験当日になって逃げようか」とまで思っていたのだが、試験が近づくにつれ周りの動きが慌ただしくなってきて、直前になってリタイヤする輩まで出始める始末。

それでも受験を決意した俺と職場の後輩二人なのだが‥‥

そもそも最初っから乗り気ではなかったため、忙しさにかまけて何も勉強していないという、この認定試験を舐めきった態度であったため、俺達は周囲の連中から見れば完全な落ちこぼれ扱い。

「絶対無理。受かるはずがない」というのが大方の下馬評である。

自分でも「やっぱむりだろうなぁ」というのは解っているのだが、関係のない連中に「絶対落ちるよ」などといわれ始めると‥‥

なんだか自分ではいつも笑いのネタにしている身内の恥を、関係ないヤツに馬鹿にされた時と同じで、急に腹が立ってきた。

だから俺達は今日から、これまで全く手をつけていなかったこの「DTP エキスパート認証試験」の学習を残り3週間となった少ない時間、猛スパートをかけて本気で合格を目指すことを決意した。

で、今日から俺は問題集を解き始めたのだが‥‥
やってみて思った。

「なんだ?思ったよりもいけそうじゃないか!」

難しいからという理由で敬遠し、これまで目も通さなかった問題でもいざ解いてみると意外と正解が多い。
印刷の製版以降のことであればほぼフルマークという好成績。
まあ、不得手な分野に関しては「ほぼ惨敗」ではあるけれど。

でも思った以上に点数を取れたことに気をよくて俄然ヤル気が出てきたので、このチャンスを逃すまいと今日から真面目に学習をすることにしたのである。

だが。

俺はこれまで「試験のための勉強」というものを一切したことがなく、中学高校で定期的に行われる試験のときも高校の入試のときも自動車の運転免許取得のときも試験のためにきちんと勉強したことなど一度もないため‥‥

どうやって勉強をすればいいのか方法がわからないのだ。
勉強する以前に「勉強をやる方法」が右も左も分からないという、これから試験を受けようかという立場にいながらなんとも情けない話である。

まあいい。
方法はともかく、力任せに知識を頭に詰め込んで何とかするしかないようなので、こうなったらもう「力業」で行きますよ俺は。

だったらまずは‥‥

12kg のダンベルを上げながら問題を解くことから始めるとするか。

で‥‥
間違ったらその分回数を増やしてといったように、自ら我が身に過酷な試練を課すことにしよう。

よし、今日から頑張ろう!



 2004年2月17日(火曜日)


携帯電話を使い始めてもう10年近くになるけれど、最近つくづく思うことがある。

それは‥‥
「俺、ケータイ要らないなぁ」

携帯電話を使い始めた当初は「世の中便利になったなぁ」などと感嘆しながら大した用事もないのにやたらと意味もなく使いまくっていたのだが、最近は携帯を使うこともほとんど無い。

これは今現在の俺には「友達が少ない」というか「殆どいない」ので、携帯電話を使って連絡を取り合うことも滅多にないため‥‥
使用頻度が極端に減ってしまっているからである。

今現在俺の携帯電話が使用される時の大半は「仕事上もしくは会社からの連絡」になってしまっていて、プライベートで使用することは非常に少ない。

このような状態では携帯電話は便利な道具というよりも寧ろ「厄介なガラクタ」となっているため、休日に出掛ける時などは会社や仕事絡みの連絡が入ると遊んでいてもテンションが下がるのでほとんど持ち歩かないようにしている。

遊んでいる矢先に電話がかかってきて、さほど重要な用件でもないのに「今から会社へ来てくれないか」などと呼び出しを喰らい不愉快な思いをしたことが何度かあるので、なおさら休日は携帯電話を持ち歩くことは避けたいのである。

休みの日にまであんな会社と関わるのは真っ平御免である。

だからといって、携帯電話を持ち歩いていないがために不便に感じたことはほとんど無く‥‥

数少ない友人達は最近の俺が携帯電話を携帯していないのをほぼ承知しているので、よっぽどのことがない限り電話を掛けてくることもなく‥‥
通常の連絡手段は「電子メール(もちろんケータイメールではない)」が主流となっている。

緊急な用件があれば平日は会社へ連絡をすれば済むことだし、それ以外の用件であれば自宅の電話かメールを使って連絡を取れば済むことなので‥‥
やっぱりケータイは必要ないようである。

とは言いながらも‥‥

ほとんど使うことはないくせに、やっぱり携帯電話を手放さずに持ち続けているって事は、心の奥底に「携帯電話を手放してしまう事に対する不安」がほんの少しでもあるからなのだろうか?

俺はあと数年で40歳になる事も考えて、歳を取っていくたびに少しづつ自分の身の回りの様々なものを「シンプル」にして無駄な贅肉をそぎ落としていこうと思っているのだが、ほとんど使わない携帯電話一つ手放せないようじゃ‥‥

俺が目指す「シンプルライフ」の理想に近づくにはまだまだ時間がかかりそうである。

「この無駄な携帯電話をいつ手放すか」

これから先、俺の重要なテーマの一つだな。



 2004年2月16日(月曜日)


Apple が先月リリースした音楽作成ソフト「 GarageBand 」が面白い。

以前から俺は MIDI の音楽作成ソフトを使っていて、それで打ち込みで音楽を作って遊んでいたのだが、この「 GarageBand 」は MIDI のややこしいインターフェイスのソフトと比較して凄く扱いやすい。

直感的なインターフェイスと、予め用意されたループサウンド集のおかげで簡単に楽曲を編成することが出来る。
しかもこのループサウンド自体を編集可能なので、音楽を構成する上で大事な要素であるグルーブフィーリング、いわゆる「乗り」や「うねり」や「ドライブ感」といった音譜の長さやリアルタイムのリズムでは割り切れないような要素も付加することが出来てとても楽しい。

更にこのアプリケーションの便利なところは、完成した楽曲の「書き出し」時に MP3ファイルとして書き出すことが出来ることだ。
MIDI のように専用の音源を必要とせず、そのファイル単体で再生出来るサウンドを簡単に作成出来るのである。

このように容易に自分が求めるサウンドが作り出せる環境というのは、俺のように Flash を使ってゲームなどのインタラクティブなコンテンツを制作している人にとっては非常に有り難い話で‥‥

これまでは制作しているコンテンツで使いたい音楽を自分で作るのは面倒だったため、フリーサウンドなどの既製の音楽ファイルを探しては流用していたのだが、この「 GarageBand 」を使えば、単純なループサウンドだとものの10分〜20分もあれば完成してしまう。

しかもこれまでは MIDI で作成した音楽を Flash に取り込むために、一度アナログ音源に変換するために MIDI の音源機器から MD などにアナログ出力し、それをまたパソコンに取り込んでデジタルのデータに変換していたためこの力業でのコンバート作業が面倒極まりなかった。

それが「 GarageBand 」だとアプリケーションから直接 MP3 形式で出力出来るため、面倒なコンバート作業も不要なのである。

という訳で久し振りに「音楽制作」の楽しさを思いだした俺は、このソフトを購入してからこっち新しい楽器を手に入れた時のように、今ひとつ使い方がよく解らないながらもテキトーな曲を作成して夜中まで遊んでいる。

酒を飲みながらこれをやっていると、ボリュームを上げたヘッドフォンから聞こえてくる自分が作った曲の「妙にサイケデリックなグルーブ感」についつい乗ってしまい‥‥
気が付けばトリップしてしまいそうになっている。
たかが酒と音楽だけで「ハイ」になってしまいそうになるのだ。

これってよくよく考えてみれば、自分が気持ちいいグルーブは自分が一番解っているので、その感覚で曲を組み立てれば気持ちいいのは当たり前なのではあるが。

この俺が気持ちいいと思うグルーブ感が、多くの人も気持ちよくさせることが出来るグルーブ感だったら、今頃俺は「音楽家」にでもなっていたのだろうが、悲しいかな俺のノリはあくまでも俺だけのノリのようで‥‥

未だに俺は「ただの音楽好きのオジサン」で終わってしまっている。

それにしても。

来月に「 DTP エキスパート」の試験を控えた俺は、本当はこの様な事に貴重な時間を費やしている余裕はないようなのだが‥‥

「音楽は麻薬の様なもの」とはよくいったもので、これにハマってしまうとダメだと解っていてもついつい手が出てしまうのである。

というか、音楽よりも俺にとっては「Mac 用のアプリケーション」いや「 Macintosh 」そのものが麻薬のようなものなのだが‥‥

おかげでもう俺は「廃人同然」である。



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 2004年2月15日(日曜日)


ここ数週間は毎週土曜日も仕事だったので、久し振りの土日連休。
しかし何故か俺は今日を月曜日と勘違いしてしまい‥‥

朝6時に起きて会社へ行く用意をしていた。

これはかなり「病んでいる」証拠だろう。

どうやら昨今の俺は嫌々ながら会社へ行っているため、いくら嫌々でも会社へ行かなければ「俺には明日はない」と半ば脅迫的な自己暗示をかけて働かないと持たないため‥‥
その思いこみがどうやら過剰になってきてしまい、今日のようなボケを誘発したのではないかと思う。

どうも俺が思うにはこれは末期的症状のような気がするのだが‥‥
このままでは本格的に「鬱」になってしまいそうである。

そうなってしまう前に‥‥
どうせ儲からないんだったらいっそのこと早く潰れてしまってくれないかなあの会社。
俺から言わせて貰うならそのほうがよっぽど楽だよ。

と、会社の悪口はこれくらいしにして‥‥

せっかく早起きをしたのだからと二度寝をして時間を浪費するのも勿体ないので今日も俺は海へ行ってきた。
昨日は砂塵を伴った強風に痛めつけられ這々の体で逃げ帰ってきたので「今日こそは」をいう
リベンジの意味も込めて。

しかし‥‥

いくら天気がいいとはいえ、この季節の低気圧が通過した後の海はクローズアウト寸前ともいえるくらい波も爆発していて、風もまだまだ吹いていてしかも冷たい北風。

それでも昨日よりはまだマシだったので寒いのはとりあえず我慢して海に入ってみたのだが‥‥

結局は大波に翻弄されて、波に巻かれて転がされた際に「首と背中」を痛めるだけで終わってしまった。
背骨の真ん中あたりはじっとしていても痛いし、首も右側へは回らない。

たかが 2m くらいの波に不覚にも巻かれてしまい、おまけに体まで痛めてしまうとは‥‥
何とも情けない限りである。

危険が多いスキムボードを安全に楽しむためにはこの様なミスは禁物であることは重々承知しておきながらもミスを犯してしまうとは‥‥
どうやら今の俺は集中力に欠けているようだ。

どうも最近はいろんな事が空回りしすぎで、物事を動かす「歯車」がずれてしまっているような気がするのだが‥‥

ま、今は辛抱の時期なのだろう。
そのうちいい風が吹いて来るさ。




 2004年2月14日(土曜日)


砂漠の嵐「サンドストーム」の中でしばしの時を過ごしたことがあるだろうか?

会話をするだけで口の中に砂が入り、迂闊に大きく息を吸い込んでしまったりすれば鼻の穴の中も砂だらけになる。
もちろん目も開けてはいられない。

頭の天辺からから爪先まで全身砂にまみれて、不快感を通り越して諦めの気持ちにさえなってしまう。

砂で金属やコンクリートを研磨する「サンドブラスター」を顔面に吹き付けられた時のような感じを味わったことがあるだろうか?

剥き出しの肌に高速で飛来する無数の砂の粒がぶつかって、肌を研磨されているような状態になりとてつもなく痛い。
この状態の時は目など開けていることが出来るはずもなく、ひたすら目を閉じて襲いかかる砂の粒子の暴動が終息するのを待つしかない。

この様な状態を‥‥
俺は今日味わってきた。

今日の福岡県地方は「春一番」が吹いたと気象庁は発表した。
それと同時に、福岡県福岡市で「瞬間最大風速 20m」以上の強風を記録したとも発表した。

そんな大荒れの土曜日、俺はどこにいたかといえば‥‥
「海」である。
大荒れの玄界灘に面した海岸線でスキムボードをやっていたのだ。

街中でさえ20mを超える強風が吹くような日でもあり、今日の海岸はひたすら強い風が吹き続けていて‥‥
スキムボードどころの騒ぎではない。

最初は「風くらいなんとかなるかな」と高をくくって海に入ったのだが、強い風よりも寧ろ風に飛ばされて巻き上がる「砂」の方が厄介だったのだ。

この最悪のコンディションの中、俺と後輩達は2時間ほど頑張ってはみたのだが‥‥
終始この砂に苦しめられ、目といい口といい鼻といい耳といい、露出している体の「穴」に砂が侵入し猛烈な不快感に苛まされながら最後は逃げ帰るように海を後にした。

いつもなら波打ち際で転倒した際に耳や鼻に砂が侵入するのだが今日は違った。
普通に海岸に立って波待ちをしているだけで砂が入ってしまうのだ。
これではもう堪らない。
マスクやゴーグルで保護するわけにもいかないため丸腰状態である俺達は、このままだと本当に「耳鼻科」のお世話にならなければならないような恐怖感が沸き上がってきたので‥‥

せっかく海まで出掛けたけれど、猛烈に襲いかかる自然に白旗を揚げて降参したのであった。

それにしても俺達は‥‥
一体何をやっているのだろうか?
あまりにも無駄が多い自分の行動がどうにも不毛な愚行の繰り返しに思えて仕方がない。

世間はバレンタインデーで、ラブラブな恋人達は「僕達の愛さえあればこれくらいの逆風なんて乗り越えられるさ」などと浮かれまくっているというのに‥‥

俺達は猛烈な砂嵐の中で、チョコレートの代わりに食いたくもない砂を喰ってるし‥‥

それを考えると、だんだん惨めな気分になってきたよ。



 2004年2月13日(金曜日)


昨日の「三分写真」の話題でちょっとだけ出てきた「 DTP エキスパート」の試験がとうとう一ヶ月後に迫った。

ちなみにこの「 DTP エキスパートって何?」という疑問に簡単に答えると‥‥

この資格を認証する団体「 JAGAT 」の「 DTPエキスパート認証・登録制度とは?」によれば以下のようなことらしい。

DTPエキスパート認証試験とは、プランナー・デザイナー・エディター・印刷営業マン・プリンティングディレクター・製版担当者・印刷担当者等など‥‥
立場は異なっても目指しているものはひとつ「よい印刷物を作る」ことです。
JAGATはこの一点に集中して、製版印刷の基礎知識とDTPの知識、コンピュータの知識を体系立てて、DTPエキスパートカリキュラムをまとめました。
このカリキュラムをクリアすることがこれからの印刷メディア産業に携わる方々の共通の教育基準と考えています。
認証試験及び登録制度はその質的保証のために教育を経たことの証をあたえるものです。

DTPエキスパートとはエキスパート( Expert )を日本語訳すれば,「専門家,達人」などと表現されますが当制度は決してDTPの専門家・達人を作るための制度ではありません。
DTPが達人芸を要求する現状は過渡的な状況で本当に必要なエキスパートとは、印刷物をつくる役割分野でのエキスパートのはずです。
デザイナーはあくまでデザイナー・エディターはあくまでエディター・プリンティングディレクターはあくまでプリンティングディレクターなのです。
それらの人がDTPの知識を広く正しく理解したうえでお互いにうまくパートナーとなることが目的です.

何だか解ったような解らないような不思議な解説だが‥‥
ともかく「DTPエキスパート」とはどうやら上に記してあるような事らしい。

で、俺はこのつかみ所がなく得体の知れない資格の認証試験を来月半ばに受験しなくてはならないハメになってしまったのだ。
印刷会社でDTP絡みの仕事をやっている俺は、これまでこの認証試験を受けるのが嫌でこの資格については出来れば触れないように避け続けてきたのだが、今期より会社の方針で「業務的に DTP に関わりのある社員はこの資格を取得するべし」というおかしな方向性になってしまい‥‥

その先鋒というか第一の「討ち死に候補」として俺を含め数十人の社員がこの試験に臨まなくてはならなくなってしまったのである。

これ、俺個人的に言わせて貰えばかなり‥‥鬱陶しい。
試験と聞いただけで背筋に寒気が走り、鳥肌が立って胃が痛くなってしまう「試験アレルギー」の俺としては、この資格の認証試験を受験するのが嫌で嫌で仕方がない。

これが嫌で明日にでも辞表を書きたいくらいなのだ。

しかもこの試験、受験料が何と「2万円」ととてつもなく高く‥‥
この2万円を会社が払う以上、落ちでもすれば何を言われるか分からない。
俺が勤めるケチケチ会社のことだから、ヘタすれば‥‥
落ちた人は「給料から2万円を天引き」って事にもなりかねないのだ。

ただでさえ少ない給料から2万円も引かれた日には、これはもう「首吊りもの」である。
そんな危険を孕んだこの「 DTPエキスパート認証試験」がさっきも書いたように一ヶ月後に迫っているのである。

しかも俺はこの試験についての勉強などは現時点では全くやっていなくて‥‥
4時間にも渡って実施される難問奇問だらけの試験にこのままではとうてい合格など出来るはずもない。

どうしよう?
さあ困ったぞ。

よく考えると、こんな大変な時期にアホみたいに毎週海で遊んだり、毎日このようなくだらない駄文を垂れ流している場合ではないような気がしてきたよ。

と、分かってはいながらも「地道な勉強」ってのは俺が一番苦手とする事の一つだし‥‥
いやはやホントに今現在の俺は二進も三進もいかない状態になってしまっているようである。

よし、こうなったらもう‥‥

試験で出そうなところを、試験日前2週間くらいの間に集中的に無理矢理頭に詰め込んでしまうしか手はないようだ。
これでダメだったら‥‥潔く諦めよう。
試験当日に白旗を揚げて「参りました」と降伏してしまうことにしよう。

そうならない為にも、3月になったら一気にスパートをかけなければ。
2月の内に腹一杯遊んで、3月になったら死ぬ気で頑張ろう。
その時はこの「日刊マウスパンチョ」の更新もほぼストップ状態になってしまうかも知れないけれど、そんなことは知ったことか。

でも果たして「生来の勉強嫌い」である俺がこのような苦行に最後まで耐えれる事が出来るのだろうか?

たぶん、無理っぽいような‥‥

だって俺、努力は嫌いだし意外に根性ナシだし。
というよりも根本的に俺は「努力!」「根性!」って柄でもないし‥‥



 2004年2月12日(木曜日)


駅などにある「三分間証明写真」で撮影した写真って‥‥
どうしてあのような悪人面になってしまうのだ?

来月受験する「 DTP エキスパート」の受験申込書と受験票に貼り付ける証明写真が急遽必要になったため、会社の近くの駅に設置してある「三分間証明写真」で顔写真を撮影してきたのだが‥‥

この「三分間証明写真」に俺は物申したい。

何を物申したいかと言えばそれは「冒頭でも述べたようにあの顔写真は何故悪人面に写ってしまうのだ?」ということなのだ。

今日は俺を含めて後輩達三人で写真を撮ってきたのだが、どいつもこいつもとんでもなく凶暴な面構えの写真になってしまった。
これが「悪人面で写ったのは俺だけ」だったりすれば、これはもう俺の本来の面構えが悪人面だからということになり、別に写真機のせいではないんだといったところで解決するのだけど‥‥

三人が三人とも悪人面の写真が出来上がったとあっては、これはもう写真機を疑わざるを得ない。
俺達三人は確かに「善人面」というには語弊はあるものの、悪人面というには温厚な顔立ちだと自負しているのに‥‥
今回撮った写真は、どこから見ても「服役囚」のような写真になってしまっていた。

これはどうやら「三分間証明写真」で撮影した写真はあのような悪者然とした写真になってしまうように作られていると考えても差し支えないと思う。

だったらこれには何か意味があるのだろうか?

俺が考えるには‥‥
あの写真は履歴書や受験票に貼る写真がほとんど。
だったらあのように「写りが悪い」状態では逆効果ではないだろうか?
ところが実はあの写りの悪さの裏には実は隠された効果があり‥‥

わざと写りが悪状態の写真を作り出してそれを履歴書に貼ることによりまず最初に「コイツは悪そうな野郎だなぁ」という印象を先方へ与える。
そして実際に面接を受ける時になって、この写真が効果を発揮するのである。

面接の時、会社の面接担当者は履歴書とそれに貼られた写真だけでしか相手を知らない「就職希望者」と面接会場で始めて相まみえる。
その時面接担当者の相手に対する印象はあの写真を見てのイメージ、つまり「悪そうなヤツだなぁ」というネガティブな印象しかない。

ところが、実際に面接会場に現れたのは、写真通りの顔立ちはしているものの実際に話を聞いてみると先に面接担当者が抱いていたネガティブなイメージとは正反対の実に爽やかな感じの人であったため‥‥

そのイメージと現実のギャップのせいで思わずその就職希望者を見る目も甘くなり、面接担当者がこの希望者に対して実際よりも高い「得点」をつけることになるのである。

そしてこの「三分間証明写真」で撮影した写真を履歴書に貼り付けて応募した就職希望者は、この「まだ見ぬネガティブな印象と実際のポジティブな印象」によるコントラストを巧く利用したイメージ戦略のおかげで、晴れて「採用」の栄光を手にするのである。

「悪そうに見える人が、柄にもなくちょっとでもいい事をすると凄くいい人に見える」とよく言うではないか。

この「三分間証明写真」が悪人面で写ってしまう本当の理由は、この「悪人がいい人に見えてしまう効果」と同じ効果を狙った人間の心理の裏をかくような頭脳的な戦略の重要なキーだったのである。

これは就職難に喘ぐ現代の求職者にとっては朗報だろう。

就職を決めるコツ、それは‥‥

履歴書用の写真は写真館で撮影した必要以上に立派な写真など使わずに、駅の「三分間証明写真」で撮影した写真で撮影した「悪人面」の写真を使え。

まあでも、厳しい就職氷河期といわれるご時世、これで就職出来るかどうかについては‥‥
俺は何の保証も出来ませんが。



 2004年2月11日(水曜日)


風邪を引いた37歳の男が、2月の冷たい海に入ると一体どうなってしまうのか?

今日は俺自身が被験者となって、この実験を行ってみた。

ちなみに今回の被験者である俺のスペックは「身長 170cm・体重 52.4kg・体脂肪率 8%」でやや痩せ型。
この様な体型は一般的には風邪に対する抵抗力は低いと言われている。

そんな俺の今回の風邪の症状は「喉の痛み・咳・鼻水・38度弱の微熱・頭痛・悪寒・足腰の関節の痛み・筋肉痛」といったところである。
但し食欲については正常というよりも寧ろ普通よりも旺盛で、これは恐らく俺の体が風邪に対して必至で抵抗しているものと考えられる。

今回の実験にあたって、昨夜は飯も普段以上に腹一杯食べた。
食べた物はもちろん吉野家の牛丼などではない。
ご飯・インスタントのみそ汁・ショウガ焼き・そしてレタスのサラダである。

酒は全く飲んではいない。
今回の実験では酒は禁物である。
俺の場合どうやら「酒パワー」で生きているフシがあるようで、酒を飲むと風邪が治ってしまうことがままあるため今回に限っては酒を断った状態に保った。

その代わりといっては何なのだが、風邪薬をしっかりと服用して昨夜は床に就いたのだ。

寝る時も風邪引きらしくベッドの上に「マット・敷き毛布・俺・掛け毛布・羽毛布団」のが五層に重なったラザニアのような状態で、思いっきり寝汗をかきながらアルコールが効いていないせいで若干の眠りの浅さは感じながらも朝まで何とか眠り続けた。

そして今日。

今朝起きて熱を計ったところ、夜中にしっかり汗をかいたせいか熱は37度程度に下がっていた。
しかし、目覚めて朝食を摂りスキムボードへ出掛ける前準備のストレッチを終えた頃には体が温まったのかまたしても38度弱くらいまで体温は上昇していたのだが‥‥
まだまだ「体を動かすには辛い」という程でもない。

という訳で本日は実験を敢行することに決定。
さっそく海へと向かった。

今日の海は比較的穏やかで、天気も概ね晴天で気持ちがいい。
ただ、冷たい西からの風がやや強く、そのせいで実際の気温よりも体感的には寒く感じた。

だがここで寒いなどと言っていては実験も何もあったものではない。
俺はさっそくウェットスーツに着替え、ボードを片手にビーチへ降りていき‥‥
そのままいきなり走ってテイクオフ。

で、波打ち際を滑走して崩れた波にぶつかった途端いきなり転倒して‥‥さっそく海の中へ放り出されて全身びしょ濡れだ。

その時俺が最初に感じたことは「冷たい」である。
しかしこの「冷たい」は不快な冷たさではなく、体温の上昇で若干火照っている俺の体にとってこの冷たい海水は「冷やりして気持ちがいい」のだ。
あまりの気持ちよさに、このままここで寝てしまおうかとさえも考えてしまったくらい、この海水の冷たさは風邪で熱がある俺にとって心地よかった。

この後も足腰と関節の痛みのせいで思ったように走れなかったりするといった不具合は感じながらも、2時間くらいいつも通り普通にスキムボードを楽しんでいたのだが‥‥

突然俺の体に異変が生じ始めた。

震えが止まらないのだ。
そして先程までは冷たくて気持ちよかったはずの海水が、不快な冷たさに変わり‥‥
走っていても足が上がらなくなって、ボードに飛び乗っても踏ん張りが効かずに転倒を繰り返すばかり。

そうしているうちに鼻水が止まらなくなってきて、頭痛までしてきた。
どうやらこれが限界のようで‥‥

この程度の事で風邪を悪化させてしまっては今週末のスキムボードにも支障が出そうだったので、今日の実験はこの辺りで終了。

一通りのデータは収集出来たので、そそくさと海から上がり暖かい服へと着替えを済ませ、道具を車に積み込むと急いでコンビニへ向かい「肉まんと暖かいコーヒー」を腹の中へ流し込んだ。

これでようやく一息ついて、ひとまず寒気も収まり一件落着。
そのまま一気に帰路へと就いた。

そしてこのある意味無謀とも言える実験を終えた今日の夜。
つまり、今現在の俺の調子はといえば‥‥

昨夜と比べれば風邪の症状も軽くなり、熱も37度くらいまで下がって、悪寒も喉の痛みも関節の痛みもそれ程感じなくなっている。

ってことは‥‥

今回の実験「風邪を引いた37歳の男が、2月の冷たい海に入ると一体どうなってしまうのか?」の結果はこうだ。

「風邪が治るとまではいかないが、不快感を伴う風邪の諸症状は緩和される」

俺にとっては「酒」に次ぐ新しい風邪の治療法発見だ。


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