だがその時の痛みは一時的なもので、その後も今まで通り普通にスキムボードを楽しんだのだが‥‥
帰宅時の車の運転中に、アクセルを踏み込む右足に妙な違和感を感じて時々脚が攣りかけていた。
その日の俺は「これは恐らく筋肉が疲労しているのだろう」と思い、自宅で風呂に入った後入念なストレッチを行ったためその日は痛みもほとんど感じなくなっていた。
そして昨日。
朝目が覚めると右脚の膝から上の大腿部辺りが痛み、立ったままズボンを履くことすらままならない状態になってしまっていた。
だがこの時点でも俺は「筋肉痛だな、これは‥‥」と、簡単に片付けていつものようにバンテリンを塗って放っておいたのだが‥‥
今日になっても治らない。
治らないどころか痛みは激しくなってしまっている。
どうやらこれ、二日経っても痛みが取れないどころかひどくなっているって事は、たぶん大腿部の靱帯を多少損傷してしまっているのだろう。
そのせいで今日はまともに歩くことさえもままならず、つま先から膝そして股関節にかけての右足前面に力が入らない為、それでも歩くことは歩けるのだがどうにもおかしな歩き方になってしまって‥‥
どうやって歩いても右足が上がらないため左足だけに負担がかかり、右足を引きずりながら「ピョコピョコ」と跳ねるような歩き方になってしまうのである。
この姿が格好悪くて情けない。
自転車に乗っても右足で踏ん張れないため「立ち漕ぎ」が出来ず、通勤途中にある二つの大きな坂を越えるのが辛くて仕方ないし。
階段の上り下りも左足に頼りっぱなしで駆け上がったり駆け下りたりは不可能だし。
全く不自由きわまりない。
と、ぶつぶつ言ったところで‥‥
自分の不甲斐なさに端を発して痛めた怪我なので誰にも文句は言えないのだが。
これは掛け値なしの自業自得で、相応の技術もないくせに強い波に正面からぶつかっていった結果がこの顛末であるため、今回の怪我は「自分の身の程をもっとわきまえろ」という警告なのかも知れない。
ということは‥‥
自分に都合のいい解釈をするならば、もっとスキムボードの練習をしてあの程度の波で怪我などしないようなパワーと技術を身につけろということなのだろう。
だったら話は早い。
今度の日曜日までにこの脚の痛みを克服して、これまで以上にスキムボードの練習に励むのが一番だということになる。
って、この脚の痛みが今度の日曜日までに治るかどうかは神のみぞ知るなのだが。
それにしても、スポーツに怪我は付き物というが俺の場合ちょっと多すぎのような気がするのだが‥‥
これも歳のせいで体の耐久性と柔軟性が落ちてきているせいだろうか?
「身の程をわきまえろ」の「身の程」というのは、スキムボードの技術ではなくて‥‥
これは今年で38歳になる自分の年齢のことかもしれないな。
そろそろ俺も「年齢による体力の低下」が気になり始めているし‥‥
体力だけでなく、DTP エキスパート受験のための勉強をしてても以前と比較すると確実に物覚えが悪くなっているし。
このような「年齢的な限界」を意識する時、必ず「俺があと10歳若かったらなぁ‥‥」と思ってしまう自分にふと気付いた時‥‥
一抹の寂しさを感じるのは俺だけではないはずだ。
これを読んでいる御同輩の諸氏、そうは思いませんか?
2004年3月1日(月曜日)
今日から3月。
12ヶ月を4等分した日本の「四季」でいえば春の始まりである。
最近は休日のほとんどを海で過ごしている俺から見れば、ようやく厳しい冬が終わり穏やかな季節が訪れたということで歓迎すべき春の始まりの3月1日だ。
しかし‥‥
今年の3月1日は、世界的にも忘れがたい悲劇的な出来事が50周年を迎える日でもある。
それは「アメリカによるビキニ環礁での水爆実験」が行われたのが50年前の今日だったのだ。
作戦名は「ブラボー」。
水素爆弾の強大な破壊力を試すため、この地球上で実際に爆発させてテストするというとんでもない実験が行われたのだ。
この「ビキニ環礁での水爆実験」について現地マーシャル諸島の住民はもちろん、「第五福竜丸」に代表される日本の漁船に乗って周辺海域で操業を行っていた漁師の方も被爆しているのだ。
これは歴史的に大きな事件なのでご存じの方も多いと思うが‥‥
この実験の非人道的なところは、核兵器である水素爆弾を太平洋上で実際に爆発させたことではない。
この実験の本当に非人道的なところは‥‥
このビキニ環礁の島々に暮らす住民をモルモットにして「人体実験」を行ったことである。
周辺常民の殆どには「実験を行うため避難すること」の通告を出し海域から排除したのだが、一部の人達にはその旨は伝えられず実験の実施を知らなかった残された人達は、爆発実験後に降り注いだ「死の灰」によってその命を奪われた。
その中にいた子供達は「雪が降ってきた」と死の灰の中ではしゃぎ回っていたといわれている。
そして間もなくその短い人生を死の灰によって奪われてしまったのだ。
日本の漁船「第五福竜丸」も同じだ。
被爆して瀕死の状態になった乗組員の引き渡しをアメリカが要求してきたことに抗議の意を込めて反対し引き渡しを行わなかったところ、アメリカの実験班は‥‥
「希少なサンプルを失った」と極秘報告書に記していたという。
なんという事だろう。
この様な暴挙がまかり通ってしまう狂った世界で生きているということを考えると恐ろしくなってくる。
この狂気の沙汰はこの水爆実験だけではない。
この恐ろしい実験はアメリカが今でも続けている「横暴」な行為のなかの氷山の一角に過ぎないのだ。
今の中東情勢だって‥‥
その原因を作ったのはアメリカであると俺は思っている。
テロリストを養成してテロリスト同士を戦わせ、それによって生まれる利権をむさぼり、用済みになったテロリストは処分する。
しかし、中には処分し損なったテロリストが生き延びてアメリカへの復習のために世界中をテロの恐怖に巻き込んでいく。
それが「サダム・フセイン」や「ヴィン・ラディン」ではないのか?
このような「結局は自国のことしか考えていない超大国」が今の世界の治安の鍵を握っているって事は、その国の影響下で「へつらいながら」存在している日本という国にとっては危険極まりない。
あの国は自分の都合が悪くなれば、影響下にある小さな島国など簡単に切り捨ててしまうだろう。
そんな将来的に起こりうる可能性が高いと考えられる悲劇的な出来事を回避するための方策を、我が国の政府はもっと真剣になって検討すべき時期に差しかかっていると俺は思うのだが‥‥
牛とか鶏とか学歴詐称とかで大騒ぎして、サル芝居よりも下手くそな押しつけがましいパフォーマンスを展開して失笑を誘っている暇があったら、この日本という国が将来的に生き延びることを真剣に考えそのための議論を交わして貰いたいものである。
混沌とした今の世の中、企業だって弱い会社は次から次ぎに倒れていっているのだから、世界的に国同士の生存競争が激化した際我が国が生き残れるかどうかということを考えると‥‥
先行きは暗い。
そうならないためには、政治家などという宇宙人はこの際放っておいて‥‥
我々市民がポジティブに物事を考え前向きな生き方をしていくしかないようである。
つまるところは「自分が強くしっかりしてそれに加えて人を思いやる気持ちを持っていなければ」生き残る事さえできない時代に差しかかってきたのではないかと俺は思うのだが。
ハードボイルドの作家チャンドラーが生んだ、タフで優しさを持った探偵「フィリップ・マーロウ」のように。
これこそがハードボイルドの根底にある「間違ったアメリカへのアンチテーゼ」でもあるのだから。

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