2004年7月9日(金曜日)
7月の第2週の金曜日。
つまり今年は今日という事になるのだが。
この日は俺が勤める会社では本来「夏のボーナス」の支給日。
毎年この時期はこの日が来るのがちょっと楽しみだった。
ボーナスを貰って懐具合も程良い感じになり勢いよく酒でも飲みに出掛ける楽しみがあった。
だが、今年は違った‥‥
今年もこの日がやって来たにもかかわらず、俺が勤める会社ではボーナスは支給されなかったのだ。
その代わりに「銀行のローン斡旋」のチラシが回覧で回ってきやがった。
これ、どういう意味かといえば「ボーナスが払えないのでお金に困る社員はどうぞ銀行からお金を借りてください」と来たのである。
どうだろうこの開き直った態度は。
これが創業80年以上にもなる地場では老舗の印刷会社のやる事か?
いくら会社が厳しい状態にあるからっていくら何でもこれはないだろう。
ボーナスが出ないからお金が必要な人は借金をしろって、借りるまではまだいいとしても返す当てのない借金を背負ってしまった後、この借金の返済はどうしろというのだ?
今回会社が斡旋していたローンは「会社と銀行が結託した給料担保同然の金の貸し方」なので例え借りた人が返済できないような経済状態であっても「給料天引き」で返済されるため会社も銀行も何ら損はしない仕組みだ。
幸い俺はいくらビンボー生活にあえいでいるとはいえ借金をしてまで払わなくてはならない支払いもないためこのような「理不尽な借金」などの世話にはならなくても済むのだが、今回ボーナスが出なかったために本当に生活に困ってしまう人も中にはいるはずで、そのような人はこの借金の返済に追われこれまで以上に苦しい生活となってしまい‥‥
最後は「高金利の街金融」に手を出さなければならなくなってしまうことは明らかである。
いくら景気が悪いからとはいえ何という冷酷非道なやり方だろうか。
30歳を過ぎてからの俺は「本気で腹を立てる」事などほとんどなくなってしまってはいたが今日ばかりは‥‥
この「極悪」なやり口に腸が煮えくりかえる感じがした。
こんなロクでもない会社は一日でも早く潰れてしまえばいいのだ。
それによって自分が路頭に迷う事になろうとも、そんなことはどうでもいいと感じてしまうくらい本気でそう思った。
この会社というかこの会社を牛耳っている「経営者一族」にはどこまでも腹が立つ。
それ以上に‥‥
そんな奴等の下で働いて給料を貰い、それで日々の生活を営んでいる自分対して、今の俺は尋常ではないくらいの「嫌悪感」を感じている最中だ。
腹が立つのと自己嫌悪とで今日の俺は非常に悲しい気分なので‥‥
来週こそは明るい話題で毎日の日記が書ける事を祈りつつ、ブルースでも聴きながら酒でも飲んで寝る事にするよ。
それにしても、ここ最近面白くネェよなぁ全く。
2004年7月8日(木曜日)
蝉もそろそろ鳴き始め、海へ行けば海水浴の行楽客で溢れ、スーパーの果物売り場ではスイカがそのデカい図体で幅を利かせ、酒屋の店頭にはビールののぼりがこれでもかというくらい林立し、俺の体は日焼けで真っ黒になってしまった今日この頃。
この状況を見れば今年の夏もいよいよ本格的なシーズンに突入した感があるが実のところをいえば俺‥‥
夏はあまり好きではないのだ。
毎週のように海へと出掛けてはスキムボードなどをやっているくせに、俺はこの「真夏」というものがあまり好きではないのである。
何が嫌かといえば暑いのが嫌だ。
暑いのが嫌なので俺は時間さえあれば海へと出掛けて、水際で涼をとって暑さを凌いでいるのである。
ところが毎日海へ行く事は現実的には無理。
海へ行けない日は連日続く暑さで体力を奪われて無駄にエネルギーを消費し、ただでさえ肉付きがよくない俺の体はますますしぼんでしまうのである。
それに人一倍汗っかきの俺は、夏の間は四六時中汗をかきっぱなしなので気持ち悪い事この上ない。
まあ汗については全然流さないよりは流した方が体のためにはいいのだけれど、さすがに夜中に寝ていて自分が流した汗が耳や鼻に入りそのおかげで「水中で溺れている夢」を見てしまい目を覚ましてしまうと自分の汗かき加減にうんざりしてしまう。
寝ている最中にこれくらい大量の汗を流してしまう俺は、朝起きたときには脱水症状でくたくたになってしまっていて‥‥
寝たのに体力なんか回復していない、というよりも眠っている間にもの凄く体力を消耗してしまっているようなのである。
なので、夏の日の午前中は睡眠時に奪われた俺のスタミナが戻りきっていないため体中怠くて仕方がない。
夏の日の午前中の俺はスクラップ同然で全く使い物になりはしない。
だが、暑いのや汗をかくのはまだ我慢すれば出来なくもないのでまあいいとしても、上記の理由以上に俺が夏を好きではない本当の理由が他にあるのだ。
それは‥‥
「虫」だ。
夏になると「蚊」や「ブヨ」といった「刺されると痒いもしくは痛い虫」がどういう訳だか大挙して俺に襲いかかってくるので嫌なのだ。
よく「酒飲みのO型は蚊に刺されやすい」という話を聞くが、俺はまさにこの条件にピッタリ。
それに「ブヨは黒い物に寄ってくる」ともいうけれど、日に焼けて肌が黒くなってしまっている俺は、あの忌々しいブヨにとっては格好の標的というわけである。
なので‥‥
自宅にいれば誰よりも多く蚊に刺されるし、野外で遊んでいるとやたらとブヨの猛攻にあってしまうのだ。
一昨日などは海で遊んでいるのかブヨを追い払いに行っているのか分からないくらい海岸でブヨにつきまとわれ、結局背中を数カ所刺されてしまい未だに痛痒くてしようがない。
そんな夏がまだ後一ヶ月以上も続くと思うと‥‥
それだけでもう「夏バテ」してしまいそうだよ。
2004年7月7日(水曜日)
昨日は真夏の日中に5時間も海で走り回って帰ってきたため、夜になって体力の消耗の激しさに気付いた俺は「疲労を回復させるには糖分をとるのが一番」とばかりに蒸し暑く寝苦しい夜でもある事だし、深夜の0時過ぎにコンビニへアイスクリームを買いに出掛け‥‥
そしてアイスクリームを食べながらウィスキーを飲んでいてふと思った。
「何やってんだ俺は?」
あと二年を待たずして「不惑」と呼ばれる年齢になってしまうオッサンが、深夜にアイスを買いに出掛け、しかもそのアイスをウィスキーのつまみにしてしまっているというのは‥‥
冷静に考えると何かおかしい。
いくら疲れているからといっていい大人が深夜にコンビニへわざわざ出掛けてアイスクリームを入手しウィスキーのつまみにしているっていうのは、やはり馬鹿げている。
しかもこれ「甘い物と強い酒」という何ともカロリーの高そうな組み合わせ。
それを就寝前に胃袋の中に流し込んでしまって俺は大丈夫なのだろうか?
いくら先日受けた保健婦の問診で「もっと高カロリーの食事を摂りなさい」と言われたとはいえこの組み合わせ、確かにカロリーだけは高そうだけどこれではちょっと滅茶苦茶ではないか。
なんだか「通風や糖尿病へのショートカットコース」といったちょっと恐ろしい道筋さえも見え隠れしている危険な組み合わせである。
と、分かってはいるものの‥‥
最近どうも「甘い物」が食べたくなってしまって仕方がないのだ。
以前の俺は筋金入りの「辛党」であって、甘い物など口にしただけで胃袋がひっくり返るような不快感に苛まされることさえもあったのだが、昨今では甘い物を食べることができるようになったというよりも寧ろ「自ら好んで口にする」ようになってしまっているのだ。
その反面、酒が飲めなくなってきてアルコールの摂取量が減ったというのであれば何となく納得なのだが、どうもそうではないらしく‥‥
アルコールの摂取量は以前と変わらないか寧ろ増えている始末。
しかも、この単純に熱量だけで計算するととてつもない数値になってしまいそうな高カロリーを深夜に体に取り込んでいるにもかかわらず俺の体重と体脂肪は増えるどころか現状維持もしくはマイナス状態で‥‥
人間が自分の体を維持していく活動として考えると、俺の体は非常に非効率な状態となってしまっているのだ。
この様やまるで「1970〜80年代のアメ車並の燃費の悪さ」である。
さて、俺はこのような滅茶苦茶な食生活を止める気は更々ないというか、こらえ性のない俺は「食べたいものは迷わず食べる主義」なのでこのとんでもなくジャンクな食生活はしばらく続く事になりそうなのだが、果たして‥‥
このジャンクな食生活を続けていて、俺の体はいつまで持ちこたえる事が出来るのだろうか?
自分の事ではあるが、これはちょっと興味深い人体実験だな。
2004年7月6日(火曜日)
今日は仕事の予定が少なく休暇が取れたので、このまま自宅で腐っているのは勿体ないので‥‥
天気も真夏の青空が眩しい気持ちのいい天気だし、先日から俺に取り憑いている脚の痛みも何のその、スキムボードを楽しむために昼前から海へと向かった。
いくら夏だからって今日のビーチは平日だし人も少ないだろうと高をくくっていたのだが‥‥
到着してビックリ。
日曜日ほどではないが海水浴客がわんさといるではないか。
それを見て俺は思ったね。
「この人達は一体何をやってる人達なんだ?」って。
今日は平日だよ平日。
普通は仕事だろう?
なのにこんなに沢山の人が海へ押し寄せてきているとは、インド人もビックリである。
って言うかオマエ等、仕事しろよ仕事。
なに平日の昼間から海でビールなんか飲んでいるんだ?
オマエ等全員「ダメ人間」決定だ!
と、心の底で思っていた俺も‥‥
しっかり平日の昼間に海で遊んでいるじゃないか。
しかも俺一人ではなく、どういう訳だかいつも休日になれば一緒に遊んでいる数人の仲間も一緒だ。
って事は俺達ももしかして‥‥
「ダメ人間」決定?
まあいい。
この議論の決着は後日付けるとして、というか誰とも議論などしておらず俺は自分の中で「一人朝まで生テレビ」をやってるだけなのだからもうどうでもいいとして、それよりも‥‥
海岸や駐車場に散乱している「花火のカス」や「バーベキューの残骸」もしくは「弁当の食いカス」で形成されたゴミの山は何なんだ!
瓶や缶やペットボトルも散らかり放題だ。
おいおい、一ヶ月前まではビーチも人がまだ少なかったのでこんなに汚くはなかったぞ。
それが何だよこの有様は。
自分が出したゴミくらいどうして持って帰れないかなぁ‥‥
このゴミを散らかして帰った連中は、この綺麗な海岸にこんなにゴミを散らかしておいて心が痛んだりしないのか?
それとも何だ「自分が置いて帰ったゴミを誰かが片付けてくれる」とでも思っているのだろうか?
だったら‥‥
よし上等だ。
俺達がキレイに片付けてやろうじゃないか!
ってことで、今日は海から上がって俺と俺のスキム仲間達はビーチと駐車場の掃除をして帰ってきたのだけれど、あまりのゴミの多さに俺は少し悲しくなってしまったよ。
だから俺は海で遊ぶ遊び人の一人として今日は一言だけ言わせて貰う。
「聞け一般人。ゴミを置いて帰るオマエ等こそが本当のダメ人間だ!」
と、勢いよく言ってみても誰も聞いちゃいないだろうし、これから海水浴シーズンが終わるまで俺達は毎週ゴミ掃除をやらなくちゃならないんだろうな。
なので‥‥
もし俺の目の前でゴミを捨てて帰っている奴がいたら、日頃鍛えたプロレス技を駆使してそいつをひっつかまえて、オマエ等が捨てていったゴミを口の中に突っ込んでやるので、ゴミを捨てるなら覚悟して捨てることだな。
それくらいやらないと、ゴミに関してはモラルの欠片もない我が国の大多数の国民は分かってくれないからね。
2004年7月5日(月曜日)
右脚の膝裏から太股にかけての筋が限界のようだ。
この部分、2週間ほど前にスキムボードをやっていて痛めたものだとばかり思っていたのだが‥‥
どうやらそうではないようだ。
どうもこの痛みが出始めて以来、走ったり階段の上り下りを繰り返したりするとこの部分が痛み日常生活にも若干の支障を来すようになってきた。
つまりこれ、毎週のように通っているスキムボードによって俺の脚に疲労が蓄積して遂に音を上げてしまったようなのだ。
それでも‥‥
やっぱりスキムは止められない。
先週末も土曜日は仕事を終えてサンセットで、日曜日は早朝から台風の影響が少ないうちにと海へ出掛け、まんまと脚を痛めて帰ってきた。
それだけならまだしも‥‥
台風が接近していた日曜日に至っては、俺はすんでの所で溺死するところだった。
これはちょっと言い過ぎだろうが、正直言って海で遊んでいて始めて身の危険を感じたのだ。
折しも昨日の日曜日は「海難事故」が全国で多発した日。
今朝の新聞やニュースショウでは海難事故の報道が軒を連ねていたくらい台風の影響で海は荒れ狂い、犠牲者も続出していたのだ。
そんな中。
痛む脚を引きずりながら俺はいつものように台風のうねりによって大きくなった波に挑んでいた。
挑戦しては波に巻かれを繰り返しながら。
ここまでなら波が大きい日はいつものことなので慣れっこだったのだが‥‥
この日は少し違っていた。
どういう訳だか引き波の力がいつもより強く、セットの波がぶつかり合う部分へ不用意に突っ込んでしまった俺はこの強いカレントの引き波に捕まってしまい、そう長い時間ではなかったのだけれど脱出できなくなってしまったのだ。
この時はさすがの俺も焦った。
ただでさえ脚が痛く自由がきかないうえ、大波に巻かれて転がされている時の恐怖心と台風が近くにいるという心理的な怯えが相互に作用して‥‥
このままでは絶対に溺れて死ぬと思った。
波の中でもがきながら岸へ這い出そうとしても勾配がキツいビーチなので、引き波の力で海へと向かってズルズルと引きずり込まれて‥‥
蟻地獄にハマってしまった働き者のアリさんの気持ちが少しだけ解ったような気がした。
と、そんな悠長なことを考えていては本当に死んでしまう。
なので俺は岸へ戻ることを諦めもがくことをやめて、引き波に我が身を任せてそのまま一旦沖へ流されてようやくこの流れから脱出することが出来たのだが‥‥
何度も言うようだがこの時ばかりは本当に恐怖だった。
寄せ波に乗って岸へ戻りボードを回収して一息ついた時、俺の頭は恐らく白髪がまた増えていたことだろう。
それくらいの恐怖体験だった。
それにしても‥‥
今朝の新聞やニュースショウを賑わしたメンバーの中に俺が名を連ねるようなことにならずにホントよかったよ。
これからは自然の脅威をもっと真摯に受け止め、より一層の安全を考えて遊ぶことにしよう。
いくら楽しい遊びでも死んでしまったら何にもならないからね。
と言いながら‥‥
明日は休みが取れたのでまた海へ出掛けてみようと思っているのだけれど、あの強烈な台風スウェルまだ残ってるかな?
って全く懲りてないや、俺。
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2004年7月3日(土曜日)〜 4日(日曜日)
2004年7月2日(金曜日)
あっ、クソっ!
今日の「日刊マウスパンチョ」を書いていたら、俺の Mac が突然死にやがった。
あいにく俺はテキストを入力しながらマメに保存する習慣など持ち合わせていないため、さっき綴った文章は全て再起動時のメモリ内容初期化により全て消えてしまった。
全くもう。
クソ暑い最中、エアコンもつけずにタンクトップからパンツまで全身を汗で濡らしながら今週最後の日記を書いていたというのに‥‥
これでは台無しである。
だったらもう一度同じ内容で書けばいいのだけれども、俺にはそれが出来ないのだ。
この日記の文章は勢いだけで書いているので、もう一度同じ文章を書けといわれてもそれは無理。
さっきまで書いていた文章の内容については、さすがの俺もそこまで馬鹿ではないのであらかたのことは覚えているのだが、これをもう一度書くのはもう面倒臭い。
どうして一度書いた文章を同じ内容でまた書かなければならない?
そんな二度手間的な厄介なことは俺は御免だ。
なので‥‥
さっきまで俺が書いていた今日の日記は「幻の7月2日の日記」となってしまったのだ。
やっぱり、こまめなバックアップというか保存は大事だな。
今日はそれを思い知らされたよ。
だってそのせいで一日分の日記が消えて無くなってしまったんだから。
こまめなバックアップ、これはなにもパソコンで作業することばかりに言えることではなく日常生活でも大事なことだ。
特に俺のような「もの忘れがひどい」人にとっては特に重要だ。
どんなに些細なことでも、聞いたことはメモする習慣を身につけた方がいい。
でないと、そのうち重要な用件を忘れてしまって痛い目にあうこと間違いない。
これはマジで気を付けた方がいい。
メモする習慣を身につけておけば、そのうち絶対この習慣に助けられる時がくるから。
そしてその時アナタは思うだろう。
「あの時日刊マウスパンチョを読んでてよかった」と。
そんな俺はどうなんだって話なら‥‥
この俺がメモなんていう面倒臭いモノ、取るわけないだろう。
仮に俺がメモを取ったところでどこかへ無くしてしまうか、メモを取ってみたものの何のメモだか忘れてしまうくらいが関の山なので、俺はあえてそのような無駄なことはやらない。
役に立たないメモに用紙を浪費するのは紙資源の無駄遣いだし、地球環境に微少ながらも悪影響を与えるという結果になってしまうではないか。
従って俺はほとんどメモなど取らない。
だから俺はいろんな事を聞いた端から次々に忘れてしまい‥‥
おかげで俺はいつも痛い目にあっているのだ。
まあしかし、これも慣れてしまえばどうって事は無い。
なにしろこのおかげで「笑って誤魔化す技術」も向上していることだし。
何事においても「技術の向上」というのは素晴らしいものであると考える俺にとっては、これも技術向上のための学習みたいなものである。
で、今日の結論。
「人間、どんなことからだって何かしら学ぶことは出来るものだ」
人生是日々学習也。
2004年7月1日(木曜日)
7月。
夏真っ盛りのこの季節、一年中で最も暑いとされる時期に突入だ。
そして、夏至を過ぎたばかりのこの時期は夕暮れまでの時間が長い。
つまり夜が来るのが遅いのだ。
なので‥‥
今日は仕事が早く終わったので海にでも出掛けてみようと思ったのだけれども、やっぱりやめておくことにした。
その理由は腰痛。
またしても疲労性の腰痛が再発である。
この腰痛をこらえながらスキムの板を肩に掛けて 50cc のバイクで一時間かけて海へ行くというのは現実的に考えると辛すぎるので、まだ高いお天道様を眺めながら泣く泣く断念したわけである。
こうなれば後はもう‥‥
酒でも飲んで夏のスローな夕暮れを楽しむしかないではないか。
なかなか沈まない太陽が照らし出す夏の夕暮れ独特のほんの少しだけ靄がかかったような空気を通して見える街の風景を眺めながら、いつもの安ウィスキーで満たしたグラスを片手にベランダへ出て、無駄に時間を過ごすのも悪くはない。
この時間帯は本来なら仕事をやっているはずの時間なので、それと比べればいくら無駄に時間を浪費しようとも俺には有意義に感じてしまうので、酒を飲んでだらだらと時間を経過させるのも悪いことではないのだ。
ただ、まだまだ空も明るいうちからウィスキーなどを飲んでいると、自分が社会の落伍者になってしまったような気もしてくるのだが、これもどちらかといえば俺自身「社会生活不適合者」であると自覚しているためあまり気にすることでもない。
別に社会生活に迎合できなくても、正直に真っ当な道さえ歩んでいれば人間生きていけるはずなので‥‥
俺は今のままでいいと思っている。
俺には金はないし、教養もない。
権力もなければ地位名声も何もない。
おまけにもうすぐ仕事も無くなるかもしれないけれど‥‥
それでも今のこの元気さえ維持できていれば、この先何が起ころうとまあ何とかなるだろう。
さて。
これからウィスキーを手にベランダへ出て夏の夕暮れの空の下で、今後の身の振り方でもじっくりと考えるとするか。
まだまだ時間はたっぷりとあるのだから。

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